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妊娠中期検査

子宮頸管長測定

子宮の出口のことを子宮頸管、その長さを頸管長と呼びます。妊娠20週~24週の時の頸管長の平均は3~4cm程度ですが、中には2cm以下に短くなる場合があります。子宮頸管長が短くなると早産リスクが高くなるといわれています(24週で2.5cm未満→早産リスク13倍)。高知県では早産リスクのある妊婦さんを早期発見・予防するため、18週~24週の間にすべての妊婦さんを対象に子宮頸管長を測定しています。お腹に圧をかけて子宮頸管長が短くならないことを確認します。子宮頸管長短縮を認めた場合には、仕事を休み自宅で安静に過ごしたり、入院や子宮収縮抑制剤の点滴治療を行うこともあります。

末梢血液一般検査

血液検査で貧血の有無を確認します。母体に貧血があると赤ちゃんの発育に影響することがあります。また分娩時の出血に備え貧血を改善させることがお母さんの輸血リスクを減少させます。貧血のある方には赤血球の材料である鉄剤の内服を勧めています。また、妊娠経過中に血小板減少を来す場合もあり、初期・中期・後期と血小板数の推移を経過観察します。

50gブドウ糖負荷テスト(24-27週)

妊娠している間に血糖値が異常に高くなる、妊娠糖尿病と呼ばれる病気があります。妊娠中の高血糖は赤ちゃんに(1)巨大児になる(2)帝王切開率をあげる(3)胎児の高インスリン状態を引き起こす、とされており赤ちゃんの将来の糖代謝異常に関係があると言われています。また妊娠糖尿病の診断を受けたお母さんは将来糖尿病になりやすいと言われており、お母さんの将来の糖尿病を早期に見つける事が出来るとされています。妊娠糖尿病の診断には、すべてのお母さんを対象に糖負荷試験(グルコースチャレンジテスト:ブドウ糖の入ったサイダーを飲み、1時間後に血糖値を測定する検査。その値が140mg/dl以上であれば、妊娠糖尿病の疑いがあります)を行います。糖負荷試験で陽性のお母さんには、より精密な検査(75g糖負荷試験:空腹の状態でサイダーを内服し、内服前、1時間後、2時間後の3回血糖測定を行い、それぞれの血糖値が92mg/dl、180mg/dl、153mg/dlを1回でも超えた場合に妊娠糖尿病と診断します)を行います。妊娠糖尿病と診断された場合には、自己血糖測定と栄養管理(適正な食事のバランスを取ること)を行い血糖値をコントロールしていくことになります。適正な栄養管理を行っても血糖値が高い場合にはインスリンによる治療が必要となります。その場合は1週間程度の入院が必要になります。分娩後は血糖値は正常に戻ることがほとんどであり、分娩2-3ヶ月後に75g糖負荷試験を行い異常が無いことを確認します。妊娠糖尿病と診断された方は将来の糖尿病のリスクが高いと言われており、継続した経過観察(年に1度の血糖測定、HbA1c値のチェック)が推奨されます。